中身を見てみると夕刊フジの記事だったが、港区など都心の超高級マンションが順調に売れている、ということが書いてある。
中には、これって本当に好調って言えるの?というようなことも書かれているが、港区の高級マンションについての記述はおおむね次の通り。
・「ザ ロッポンギ 東京 クラブ レジデンス」は、7月と8月に売り出した第1期分(95戸)について、ほぼ半数が1億円超だったにもかかわらず、9割が売れた。特に、2億6,800万〜4億8,000万円の最上階の7戸は販売初日に売れた。
・三菱地所の麻布台物件(=麻布台パークハウス)も半数以上が1億円越えだが、堅調に推移
・シティタワー麻布十番も全502戸の半数が億ションだが、恒常的に毎月売れている。
個人的には、価格を抜きにしても、ここに出てくるマンションはどれもそこまで魅力的には見えないので、苦戦するのではと勝手に思っていた。
特に、THE ROPPONGI TOKYOの第1期が9割売れたというのは意外。
恐らく立地面が大きいのだろうけれど、六本木に大金を払ってでも住みたいという人がこんなにいるとは。
もちろん中には投資目的での購入や、特殊な用途での購入もあるのかもしれない。
だがいずれにしても、今も六本木というアドレスを、強いブランドと思っている人がそれなりにいる、ということなんだろう。
麻布台パークハウスも、敷地が定期借地権なのに高額なので、なかなか厳しいのではと思っていたが、記事には「堅調」としか書かれていない。
六本木の方は9割売れたとか、最上階7戸が即日完売とか具体的に書かれているが、麻布台の方は数字で示されていないので、そこまで好調ということではないのだろう。
実際、ホームページを見ても、総販売戸数164戸に対して、13戸が先着順での販売となっている。
現時点の物件概要に出ているだけでこれだから、キャンセルなどで今後増えるかもしれないし、数を少なく見せている可能性もある。
堅調とは言えるかもしれないが、決して好調ではないだろうし、定借ということで先行きも明るくはない。
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