すぐ隣には同じくタワーマンションである住友のシティタワー麻布十番が来年完成する予定で、こちらは総戸数が500戸。二棟あわせて、800戸近くが販売されることになり、不動産不況の中、そしてウォールストリート発の金融恐慌が起きてしまったいま、住友を後から追いかけるパークコート麻布十番はちゃんと売れるのかどうか、価格設定を間違えると散々な結果になるのでは、と関係者でもないのに心配になってしまう。
パークコート麻布十番ザ・タワーは今月下旬から販売開始と書いてあるので、価格もほぼ決まっているのだろうけれど、今回の資料には予定販売価格帯など、価格についての情報は何もない。
シティタワー麻布十番の価格が平米単価で130万円前後、坪単価で420〜450万円程度なので、普通に考えればそれに近い価格になるのだろう。
シティタワー麻布十番とは立地も隣同士、駐輪場の台数が総戸数とまったく同じであること、駐車場の台数が総戸数のちょうど半分であることも同じ。総戸数も60戸しか違わず、特に検討していない身としてはどちらも大して変わらないように見える。
一番の違いは外観で、シティタワー麻布十番がガラス張りのシャープなイメージ(同じく住友のワールドシティタワーズに近いイメージ)であるのに対し、パークコート麻布十番ザ・タワーは元麻布ヒルズの下側を細くせず太さを均一にしたような、よりマンションらしい外観。個人的にはパークコート麻布十番ザ・タワーの方が親しみを持てる。
セキュリティ面に非常に力を入れているのも共通しているが、パークコート麻布十番ザ・タワーでは来訪者にゲストカードを発券することで、何度も来訪者が部屋番号を押してオートロックを解除してもらう煩雑さを排している。セキュリティと利便性は相反するもので、ゲストカード発行によりセキュリティが低下しないのか、コストはどの程度かかるのか、など気になることもあるものの、セキュリティ面でもパークコート麻布十番ザ・タワーがやや優勢か。
とは言え、どちらもタワーマンションで、川に近い低い土地にある。あまり静かな場所ではなく、キレイなイメージでもない。個人的には検討対象外。
不動産不況とリーマン破綻による先行き不安から、高給取りの外資系企業社員も不動産投資をますます控えるはず。何しろ、今買っても、住むのは2年後。何が起きているか分からない。売ろうと思っても全然売れないかもしれない。自分だったら怖くて買えない。
売れ行きは相当厳しくなるのではないだろうか。
パークコート麻布十番ザ・タワー 所在地(中央緑の目印)
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でも、買う側としては、こんな良いチャンスは
早々何回もありません。
購入希望のマンションがあれば、それとなく販売員に
値引きの話をしてみてください。
思わぬ値引き額が提示されることもありますから。