今回はキャンセル住戸とも何とも書いていない。チラシを発行しているのは三井不動産販売だったので、早くも中古物件というか、購入者が転売しようとしているのかと思ったが、売り主は三井不動産レジデンシャルと書いてある。ということは新築住戸。
販売戸数は5戸。この前のキャンセル住戸販売は7戸だった。となると、キャンセル住戸販売が不調で、いくつか売れ残ったのをまだ売っているのかな?と思って見てみると、間取りや部屋番号が全然違う。キャンセル住戸の部屋番号全ては控えていないので分からないが、今回の5戸のうち、少なくとも4戸はこの前売られていた住戸ではない。新たにキャンセルが出た、ということだろうか。
今回チラシに載っていたのは次の5戸。
A50-B type (A701号室) 54.86u 6,760万円
C80-L type (C207号室) 84.32u 1億1,710万円
C110-E type (C701号室) 109.30u 1億9,400万円
A110-A type (A1204号室) 108.03u 2億300万円
A230-A type (A1701号室) 229.63u 6億3,800万円
普通のマンションとして見ても、100u越え住戸はかなりの高額だが、これで敷地が定期借地権なのだから、ものすごく高い。229uで6億円越えとは・・・。都心の宅地価格はかなり下がっているので、今これだけのお金を出せば、高級住宅地でも200坪越えの土地を買えてしまいそうだ。
定期借地権ということは、万一地震で建物が全壊したら、もう何も残らない。敷地を利用する権利は残るのだろうけど、利用する限り毎月地代もかかる。そして50年経ったら、建物を取り壊して返さなければいけない。キャンセルが相次いでも全然不思議ではない。
このまま売れ残り、そのうちもっと安い価格で新築マンションが売られ始めたら、ますます売れなくなる。大幅な値引きをしてでも、今期中に売り切ろうとするはずだが、どうなのだろうか。
同じチラシには、パークコート虎ノ門愛宕タワーや、パークコート高輪ヒルトップレジデンスも、新築物件として載っている。どちらも竣工は去年の4月、5月。もうあと数ヶ月で築後1年経ち、新築物件ですらなくなってしまう。昨年のモリモトに続き、日本綜合地所が破綻したが、三井のマンションもこれだけ売れ残っているとなると、本当にマンション不況は深刻だと実感する。
タグ:新築マンション