配信元はフジサンケイビジネスアイで、10日付けの記事。
内容としては、新宿御苑隣地に建設中のプラウド新宿御苑エンパイアが、6月中旬のモデルルーム開設後、9月5日の登録締め切りまでに全戸成約した、というもの。
最多価格帯は9,000万円台だが、平均価格は1億3,188万円の億ションで、最高額は2億6,980万円。
それらがこのご時世に全戸成約したというのだから、それは確かにすごい。
新宿御苑を一望できる立地・希少性が評価された、と野村不動産のコメントが記事にあるが、全戸成約の主因であることは確かだと思う。
ただ立地さえ良ければいいというわけではなく、販売戸数が35戸と少なかったこと(総戸数93戸だが、建て替えのマンションであり、残り58戸には地権者や事務所が入るとのこと)、新規発売マンションが少ない中に売り出された(他に魅力的な新築物件がない)こと、なども大きな要因だと思う。
翻って港区の億ションを見てみると・・・、タワーマンションは完成済みのものも、完成間近のものも、売れ行きは芳しくなさそうに見える。総戸数が多いから仕方がない部分もあるとは思うが、パークコート麻布十番ザ・タワーなどは建設中のマンション高層部に「モデルルーム公開中!」というような横断幕が付いていて、高級感を損なっている。
なりふり構っていられないのかな、と感じる。
タワーマンション以外でも、例えば森トラストのフォレセーヌ赤坂丹後町は、今年の2月に竣工済みで、総戸数は19戸しかないにも関わらず、今でも5戸が販売中。
総戸数の26%が売れ残っているわけで、即日完売からはほど遠い。
同じ森トラストのフォレセーヌ赤坂氷川町も、総戸数35が今年4月に完成しているが、少なくともまだ3戸は売れ残っているもよう。
森トラストだけでなく、三井のパークマンション六本木も、昨年12月に竣工、販売自体はそれより1年ほど前から実施しているが、未だに総販売戸数19戸のうち2戸が売れ残っている。
いずれもマンション名だけを聞くとなんだかすごく良い場所に建っているように感じるものばかりだが、住む上で不安を感じる土地だったり、イメージとはかけ離れた場所だったり、魅力あふれる物件とはいいがたい。
野村不動産は、近々同じプラウドシリーズである、プラウド元麻布の発売を開始するが、即日完売となるかどうか。
フジサンケイビジネスアイ記事URL
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200909100088a.nwc
http://www.business-i.jp/news/flash-page/news/200909090130a.nwc
タグ:新築マンション
ここ、自分も見に行きましたが、西向きながらも眺めが素晴らしそうでした。
プラウドは新築でもフリー設計のところがとても珍しく
設計変更が割安で家を買うような楽しみがあると思います。
しかし、御苑が見えない方角の部屋も即日完売したとは驚きですね。
眺望は本当に良さそうですよね〜。
てっきり全戸から新宿御苑が見えるのかと思っていましたが、そうじゃないんですね。
それで完売となると、ますますすごいことに思えます。
オーダーメイドみたいな、自由な設計変更もすごく良いと思います。
別のプラウドマンションで、2戸を1戸にしてしまう、なんていう例も紹介されていましたが、そのような自由度の高い設計変更が他社にも広まって欲しいところです。