単身者向けの小規模マンションだと思っていたが、改めてチラシを見返してみると、90㎡以上の部屋も用意されていた。
【概要】
サーラ・プラティコの方は、11階建てで総戸数42戸、専有面積は25.41㎡～90.90㎡、販売価格帯は2,600万円台～1億1,000万円台。
パリオ・アクティフの方は、14階建てで総戸数49戸、専有面積は51.70㎡～144.10㎡、販売価格帯は4,300万円台～1億9,000万円台。
どちらもまるで人名のような変わったマンション名で、その名前からは分譲主をまったく想像できない。
チラシを見ると、売り主は株式会社メトリスという、やはり聞いたことのない会社だった。
同社のホームページを見ると、新古マンション買い取り再販事業、開発引き継ぎ再販事業、収益不動産事業、マンション開発事業と4つの事業があることになっている。
とは言え、創業が2009年2月、従業員数15人ということなので、そのすべてをしっかりやっているとは思えない。
実績を見ると新古マンション買い取り再販事業がメインのように見える。
新築マンション開発（もしかしたら開発引き継ぎかもしれないが）は今回が初めてのようだ。
施工はどちらも西松建設で、これまたニュースに良く名前が出てくるため、何となく印象は良くない。
完成予定時期はサーラ・プラティコが2010年1月下旬、パリオ・アクティフが2010年2月中旬で、どちらも入居は2010年3月中旬となっている。
モデルルームは11月下旬から公開されているようだが、販売開始時期は公式ホームページでは11月28日、別のマンションサイトでは1月中旬となっている。
販売開始予定が遅れるのはよくあることかもしれないが、公式ホームページの更新が滞っているのはいただけない。
【立地】
サーラ・プラティコは芝公園駅徒歩6分、三田駅徒歩6分、大門駅・浜松町駅・田町駅が徒歩10分。
パリオ・アクティフの方は芝公園駅徒歩6分、三田駅徒歩7分、大門駅・浜松町駅が徒歩9分、田町駅が徒歩10分で、どちらも近接している。
第一京浜を浜松町と田町の中間あたりで少し西に入ったところで、車通りはあまり多くなさそう。
周辺は完全にオフィス街で、あまり人が住んでいるイメージはない。
ただ、サーラ・プラティコの方は奥まっているし、周囲はお寺なので、環境としても意外に良いのかもしれない。
それでも、お店は飲食店がほとんどで、日常の買い物には少し不便な気がする。
【間取り】
チラシには、角住戸率95%と書いてある。
敷地があまり大きくないので当たり前な気もするが、角部屋かどうかで通風は大きく変わるので、大きなメリットではある。
チラシには2棟合わせて間取りが3パターン載っているが、どれもオーソドックスな形で、使い勝手は悪くなさそう。
【設備など】
チラシには、24時間セキュリティシステム、ＴＥＳ式床暖房、2.6メートルの天井高、ビルトイン食洗機（一部タイプには付いていないもよう）、ミストサウナ、タンクレストイレ、ペアガラス、カラーモニター付きハンズフリーインターホン、などが書かれている。
賃貸仕様ではなく分譲仕様ではあるようだけれど、ディスポーザーのことは触れていないので、付いていないと思われる。
また、エアコンも天井埋め込みではなく壁掛け式（これはこれでいいのかもしれないが）。
グレードが高いとは言えず、分譲マンションとしては標準的な仕様だろうか。
【所感】
売り主の信用、立地を考えるとずいぶん高いな、という印象。
144㎡の部屋に1億9,000万円も出す人は絶対にいないのではないかと思う。
マンション名も何か思い入れがあるのかもしれないが、覚えにくいし、好感度が上がるような名前でもない。
（綴りはSALLA PRATICOとPALIO ACTIFで、意味はおろか何語なのかすら分からない。） 真新しい会社が奇抜な名前のマンション名にすると、なんだか地に足が付いていないような、危なっかしい印象さえ抱いてしまう。
2～3年前なら、この価格でも割安感をもって受け止められたかもしれないけれど、今売り出すならもう少し下げないときついのではないか。
サーラ・プラティコ、パリオ・アクティフ所在地（中央上部 緑、赤の目印）
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