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2010年02月12日

タワーマンション騰落率ランキング「土地、駅、マンションの目利き入門」プレジデント 2010.3.1号

プレジデント最新号で、不動産特集が組まれていた。
38ページから125ページまでという大型特集で、マンションについては中古マンションについての内容が中心。

港区の中古マンションについて言及した箇所も多い。
関係するのは、具体的には次のような記事。

首都圏お買得駅ランキング・・・過去10年間に売却または賃貸に出した時に最も稼ぐことができた駅の順位。

首都圏800駅データ・・・この類の雑誌ではおなじみの、駅ごとに70u換算価格がまとめられた一覧表。今回の記事では、2000年、2005年、2008年、2009年の価格が駅ごとに載っている。

騰落率ランキング・・・分譲時と比べて値上がりした率の高いマンションのランキング。都区内、都下など地区別のランキングの他に、タワーマンションでの騰落率ランキンググッドデザイン賞受賞マンションの騰落率ランキングがある。

ヴィンテージ物件ランキング・・・築後10年以上経過しているマンションの、実勢中古坪単価のランキング。20位まで載っているが、港区が10棟、渋谷区が10棟と、すべてが港区か渋谷区になっている。


いずれのランキングも、ぱっと見ただけでは「ふーん」という感じで、少し詳細に見ないとな、という感じだけれど、タワーマンションの騰落率ランキングは少し興味深い。

 

白金タワーというのも、他の騰落率ランキングとは異なり、値上がり1位が横浜市、3位が江東区と、いろいろな地区のマンションが上位に入っている中で、港区では白金タワーが最高の4位になっている(騰落率32.1%)。

白金タワーが販売されていたのは、マンション相場が底に近い時期だったし、直結の白金高輪駅付近も町工場が並ぶような下町的な雰囲気があり、安かった。

今では駅直結、スーパー(クイーンズ伊勢丹)直結の利便性が評価され、また駅の評価そのものが高まったこともあり値上がりしている、と仲介業者から聞いたことがあるが、それがタワー全体で4位、港区の中では1位というのは興味深い。
確かに白金高輪駅は東京メトロ南北線と都営地下鉄三田線が通っていて、しかも始発駅でもある。
とは言え白金タワーが売られる前からそれは変わっていないし、タワーができてお店がすごく増えたわけでもない。
面白いものだなと思う。

それ以外でランキング入りしている港区のタワーマンションは、9位がフェイバリッチタワー品川(騰落率24.4%)、15位が東京ツインパークス(同16.9%)、16位がパークタワー品川ベイワード(同16.8%)、18位が品川Vタワー(16.6%)と、埋め立て地のマンションが続く。20位になってようやく埋め立て地ではない、虎ノ門タワーズレジデンス(同16.3%)が出てくる。

白金タワーの値上がり率は群を抜いており、シティタワー品川ほどでないにせよ、この10年間に港区で分譲されたマンションの中でも指折りのお買得マンションだったと思われる。

ところで、記事ではタワーマンションが値崩れしにくい傾向にあると書かれている。
確かに今までの傾向だけを見ればそうかもしれないが、最近では埋め立て地のタワーマンションで、分譲時価格を下回ると思われる価格で売り出されているものも散見される。
超高層のタワーマンションはまだ歴史も浅く、評価も定まっていない。

数は急速に増え、希少性は減少しているし、プレジデントの今号 別記事にもあったが、全体として安くて良いマンション、いわゆるユニクロマンションを選ぶ傾向が強まっているはず。
相対的に高額なタワーマンションは需要が減少し、供給は増え続けているから、全てのタワー物件を同列に論じることはできないものの、今後値上がりのペースは確実に鈍化するだろうし、低・中層マンションよりも大きく値下がりする可能性もあると思う。
この数年の傾向だけを見て、タワーマンションを過大評価するのは危険だと感じた。

  
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posted by さるうさぎ at 21:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑誌記事・その他 |edit
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