今ではインターネットの広告もバンバン出ているけれど、資料は請求しても全然送られてこなかった。
その資料がようやく今日届いた。
【概要】
資料と言っても、物件概要もなく、プロジェクト説明会の案内の他は、立地を簡単に紹介したパンフレット(と言っても地図すら載っていない)と、間取り図が4種類入っているだけ。
総戸数は177戸、間取りは約30uのスタジオタイプから、約188uのメゾネットまで、全部で67種類、ということは書いてある。
南青山マスターズハウス公式ホームページには物件概要も載っていて、そこにも専有面積は30.19u〜188.96uとある。
戸数は多いが、建物は9階建てなので中層マンションということになるだろうか。
敷地は3,407.47uと広い。
売り主は丸紅、住友商事、住友不動産の3社。
完成年月は平成24年3月下旬予定で、入居が平成24年4月中旬。
建設現場にはまだ何も建物が出来ていないように見えるので、もっと先かと思っていたが、もうあと1年後ということになる。
【立地】
住所は港区南青山四丁目、最寄り駅は東京メトロ千代田線の乃木坂駅で徒歩7分。
地下鉄の駅は、その他にも外苑前駅が徒歩8分、表参道駅が徒歩11分で、徒歩圏にある。
路線で言うと、千代田線の他に銀座線、半蔵門線が使えることになり、どこへ行くにも行きやすい。
南青山マスターズハウスができるのは外苑西通り沿いだが、交通量はそんなには多くなく、人通りも少なくて落ち着いた雰囲気の場所ではある。
ただ、最寄り駅でも徒歩7分というのは、港区としては少し駅から離れている。
しかも坂の下なので、どこの駅に行くにしても坂を上がるか、階段を上がって青山墓地沿い(または墓地内)の道を行くことになる。
周囲にはあまりお店もなく、外苑西通り沿いではカーペットやカーテンを扱うようなお店が何軒かあり、飲食店も若干あるが、スーパーとなると外苑前駅近く(外苑西通りと青山通りの交差点付近)にある大丸ピーコックを使うことになりそう。
距離もそこそこあるし、坂を上がることになるので、歩いて行くにはちょっと大変。
スーパーに限らず、日常の買い物の利便性はあまり高くない。
外苑西通りを挟んでマスターズハウス南青山の向かいは青山霊園だが、その逆側は住宅街で、戸建て住宅が建ち並んでいる。
反対運動も起こっており、中には「マンション建設反対」という横断幕を掲げている家も何軒かあるが、激しい反対が続いているという雰囲気ではない。
【間取り】
今回の資料に同封されているのは47.64uの50Aタイプ、66.12uの65F2タイプ、85.05uの85Mタイプ、99.37uの100Aタイプの4種類。
これらはいずれも南青山マスターズハウス公式ホームページに少し前から載っているものと同じ。
このうち85Mタイプはメゾネットになっている。
85MのMはメゾネットということなのかもしれない。
どの間取りもちゃんとした形をしている(三角形のリビングとか、そういうのはない)。
ただ、100Aタイプ以外はちょっと気になるところがある。
50Aタイプはワイドスパンなのはいいけれど、LDに窮屈感がある(開口部に向かって右側は主寝室入り口の引き戸なので近くに家具は置けないし、逆側の壁はカウンターキッチンがあり奥行きがかなり狭い)。
65F2タイプは、各居室が縦長で、奥行きに対して開口部が小さく見える。
85Mタイプは、メゾネットという時点で個人的には好きではない。
それらに比べて、100Aタイプはなかなか良さそうに見える。
広い割に廊下面積は小さくまとめられているし、東・南・西の三方角部屋というのも非常に良い。
主寝室とその隣の寝室の間はウォークインクローゼットによって仕切られていて、プライバシーにも配慮がある。
残念なところを強いて挙げるなら、冷蔵庫の位置が玄関からかなり遠いので、買い物から帰ってきた後がちょっと大変かなというぐらい。
その他全体的に気になるのは、床暖房の範囲が記載されていないこと。
まさか床暖房がないということはないんじゃないかと思うが、床暖房があるのならそれを記載しない今回の間取り図は手落ちがあることになり、いずれにしても良くない。
【所感】
やはり場所があまり良くない。
港区で、南青山という住所だけはブランド的なイメージを与えるけれど、実際に生活をすることを考えると、車がないとけっこうきついと思う。
墓地のすぐ隣ということで、嫌がる人も多いはず。
インターネットでは、エレベータが2基しかないという情報もあった(総戸数を考えると少ない)。
価格設定によるだろうけれど、購入希望が殺到するということにはならない気がする。
それを裏付けるかのように、資料が届くと同時に、プロジェクト説明会の案内が電話でもかかってきた。
良いマンションは勧誘の電話などかかっては来ず、電話がかかってくるのは良くないマンションだ、というようなことを本で読んだことがあるが、資料請求をしただけで電話がかかってくるのは、デベロッパー側も楽観的には考えていないということだろう(モデルルームに行った後に電話がかかってくるのならまだ分かるけれど・・・)。
そういえば、先日の週刊ダイヤモンドの記事には、「商社系はマンションの在庫は絶対悪と考え、住友不動産は『優良在庫は資産』と言って何年も在庫を持ち続ける」ということが書いてあった。
今回は商社と住不が手を組んでいるわけだけれど、今回の南青山マスターズハウスでは、在庫については商社の考え方が採られているのかもしれない。
南青山マスターズハウス 所在地(中央緑の目印)
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タグ:新築マンション
いつも的確なコメント・分析有難うございます。あそこの土地は犬の散歩道で良く横を通りますが、どんなマンションが建つのかな、と興味をもって見てました。裏の住宅地のマンション建設の横断幕にも圧倒されてましたが、土地がそもそも道沿いに細長い形ですし。場所が確かに仰る通り中途半端で、どこの駅にも近そうで、実はどこにも遠いという感じですよね。買い物とか毎日の生活を考えるとちょっと不便さがあるかも知れませんね。実物見て見ないと何とも言えませんが、大いに触手が動く、という感じの物件ではなさそうです。。。。
私も同感です。
まだ価格も明らかになっていないと思いますが、南青山という地名だけで高額な値付けをしてしまうと、なかなか厳しいと思います。
車での移動がメインで、都心に住みたいけど静かな暮らしを求めている人、とかがターゲットでしょうか。
そういった人がどのくらいいるのか分かりませんが・・・。