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2012年02月05日

ラヴォーグ南青山

土曜日の新聞に入っていた東急リバブルの折り込みチラシに、ラヴォーグ南青山というマンションが載っていた。
あまり聞き覚えのないマンション名だけれど、間取りが面白いのでちょっと調べてみたら、ある方面では少し名の知られたマンションであることが分かった。

【概要】
平成15年10月築、13階建てで総戸数は57,8戸のようだ(チラシには総戸数の記載がなく、インターネットで調べると57戸とするものもあれば58戸というのもある)。
新築分譲時の売主はプロパストで、施工は三平建設(これもインターネットで出てきた情報)。
プロパストと聞くと、三都(ト)物語と揶揄されていたのを思い出す。
リーマンショック後に経営が危ないと噂された不動産会社の代表格というイメージだが、今どうなっているのか調べてみると、民事再生を申し立てたが株式の上場は維持しているようで、非常にまれなケースのようだ。



チラシに載っているのは、12階・13階のメゾネットタイプで、専有面積が115.34u、価格は1億2,800万円。
管理は日勤で、管理費が月額27,100円、修繕積立金が月額12,350円。
駐車場は空きがあり、使用料は月額45,000円〜55,000円とある。

【立地】
最寄り駅は東京メトロの表参道駅で、徒歩11分と書かれている。
地図上で見ると、広尾駅と表参道駅、六本木駅と渋谷駅を結んだ線が交わるあたりに位置していて、どの駅からも遠い。
その分閑静な場所かというと、ラヴォーグ南青山自体は六本木通り、首都高に面しており、静かな環境ではない。
スーパーが近くにあるわけでもなく、都心ではあるが、とりたてて生活利便性の高い場所でもない。
小学校の学区はおそらく青南小学校になるだろうから、人によってはそれを大きなメリットと感じるのかもしれない。

【間取り】
南向きの3LDK、メゾネットタイプ。
一応西側にも窓があるので、南西角部屋ということになる。
下階に玄関、19.5帖のリビング、5.2帖の寝室と納戸があり、上階に8.0帖と7.0帖の寝室、洗面室と浴室がある。
トイレは下階、上階それぞれにある。
洗面室の洗面台は2つあり、下の階のトイレにも手洗いボウルがついている(上の階のトイレにはなし)。

上階への階段はリビングのほぼ真ん中にあり、螺旋階段になっている。
そのLDは南に面していて、さらに上階部分がほぼ吹き抜けになっているので(上階部分にも南側に窓がある)、非常に明るそう。
ただし南側は大通り、首都高側なので、12・13階とは言え、騒音はあるだろうし、空気も良くない気がする(都心部はどこも大差ないかもしれないが・・・)。

階段が螺旋階段というのは一般受けしなさそうだけれど、南向きの天井の高いリビングはメゾネットタイプならではで、その開放感・明るさには少し魅力を感じる。
東急リバブルの物件ホームページには写真もたくさん載っているが、南側のバルコニーからの写真には富士山も写っていて(ということは真南ではなく、かなり西側を撮った写真ということだが)、空がよく見えている。

【周辺相場】
ラヴォーグ南青山の近くにはマンションもたくさんあるが、大規模なマンションはあまりなく、(自分があまり検討していないエリアだからか)売り出されているのもあまり見ないように思う。

新しいところでは、南青山パークハウスが西に100メートルほど言ったところにある。
50年の定期借地権マンションだが、現時点での物件概要には101.47u〜131.41uで9,980万円〜1億6,900万円、と書かれている。
2009年の12月に竣工済みで、販売開始から3年近く経っているにも関わらず、今も総戸数30戸のうち6戸が売れ残っているから、この価格はまったく参考にならないが、一時期はそのぐらいの価格でも売れると思われていた場所だとも言える。

ラヴォーグ南青山の他の物件も今同時に売り出されているようで、53.5uで5,280万円。
ただしこちらは1LDKで、居室がすべて台形の形をしている。
それを考えるとずいぶん高いなあと感じるが、それでもこのぐらいの値付けができる立地ということなのかもしれない。

【所感】
ラヴォーグ南青山でインターネット検索してみると、分譲とか賃貸の情報以外に、「ラヴォーグ南青山事件」というようなページも出てくる。
事件というとただならぬ感じだが、刑事事件ではなく、ファッション雑誌のVOGUEから、VOGUEのロゴと類似する標章を使用したことについて訴えられた、というもの。
プロパストがVOGUE側に4,750万円の賠償金支払いと、標章の使用差し止めを命じられたらしい。
vogueというのは、人気とか流行という意味の名詞でもあるので、たまたま名称が似通ってしまったのかとも思ったが、マンション販売時のパンフレットに女性モデルを使ったりして、雑誌VOGUEとの関係があるかのように見せていたようだ。
良いマンションだとしても、そういう姑息な販売方法をしていたとなると、そうでもしないと売れなかったのか、と疑念を抱いてしまう。

それは抜きにしても、大通り・首都高に面していること、リビングのほぼど真ん中に螺旋階段があるのはちょっと残念なところ。
ただ、こういう間取りはタワーマンション以外ではなかなか見ない気がする。
超高層は嫌だけれど、リビングの天井が高いメゾネットが良い、という人もいるだろうから、けっこうあっさり売れるのかもしれない。



ラヴォーグ南青山 所在地(中央黄色の目印)

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posted by さるうさぎ at 22:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 青山・赤坂の物件 |edit
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