「マンション急騰」という特集が載っていた。
最初の記事の見出しには、「『買い時』は今か」とも書いてある。
個人的には今は様子見で、機が熟すのは来年から2年後あたりと思っているので、
どれどれと読んでみた。
しかし内容がまったく腑に落ちない。今が買い時である理由については、
・マンション価格は頭打ちで、郊外は下げ始めることが予想される。
しかし、条件の良い物件は高価格で推移すると思われる。
・金利先高警戒感は弱まっているが、だからこそ今が買い時とも考えられる。
と、価格とローン金利の二点を挙げている。
価格については確かにその通りかもしれないが、好条件の物件が
今より高騰する可能性は低いと思う。
別に今でなくても、来年でも再来年でも、何ら問題ないのではないか。
金利については、なぜ「だからこそ」なのかというと、しばらく低金利だから、
変動金利で借りられるじゃん、ということのようだ。
が、そのすぐ後に変動金利で借りるリスクも色々書かれており、
むしろ変動金利で借りない方が良い、ともとれる。
結局なぜ今が買い時なのか、さっぱり分からない。
執筆者の肩書きは不動産ジャーナリストとなっている。
デベロッパー等から、買いをあおるような記事の執筆を依頼されたのかもしれない。
週刊エコノミストは2006年9月26日号でも、「買い時マンション」と題した特集を組み、
「マンションの『買い時』は最終段階に入った』とまで書いている。
どうもマンションの購入を煽るような記事が目に付く。
特集内の別の記事で、港区に関して二つ興味深いことが書いてあった。
一つは、港区での2007年(1〜9月)の新築マンション供給戸数、平均価格。
2006年は2,370戸を販売して首都県全体で供給第2位だったのが、
2007年はたった449戸しか供給がないとのこと。
そして、平均販売価格は、なんと06年の7,301万円から1億2,093万円に上昇。
その分広さも広いのかというとそういうわけでもなく、
平均面積は82.27平米、坪単価にして約486万円ということになる。
ただ、渋谷区は平均坪単価610.2万円(広尾ガーデンフォレストの影響か)
だから、それよりは安い。が、庶民は到底手が出ない水準だ。
もう一つは、中国人などが都心マンションを積極的に買っているということ。
「アジアの富裕層が狙う『TOKYO』物件」という記事に書かれていたのだが、
港区港南エリアのあるマンションでは、日本人以外の購入者が1割を超えた
と書かれている。
中国系外国人が積極的で、中古で売りに出た物件をまず購入し、
その後その親類縁者が次々に集まってくるとのこと。
確かに、港区でも外国人が増えている実感はある。
お台場のショッピング街には中国人が押し寄せているし、
自分が住んでいるマンションは港南地区ではないが、去年あたりから
外国人を数人見かけるようになった。
中国系ではなく、欧米人と韓国人といった感じではあるが、
一昨年あたりまではまったく見かけなかった。
記事でも、所得が低迷する日本人が指をくわえて見ている横で、
裕福な外国人が次々に都心のマンションを購入、なんてこともあり得ると
書かれているが、まったくもってあり得る話だと思う。
購買意欲旺盛な外国人により、価格が高止まりするのだけは勘弁してほしい。
今日エコノミストみてきます。
「品川駅や田町駅近くの港南エリアでは、このところ大規模のマンションが続々と誕生しているが、そのなかの1マンションでは日本人以外の購入者が1割を超えた。外国人の中で、最も多いのは中国籍だという。」
大規模マンションとしっかり書いてありますね・・。
港南エリアと言えば普通は品川駅かと思いますが、わざわざ「田町駅近くの」とも書いているあたり、芝浦アイランドかもしれません。
わざわざありがとうございました。
ところで今日のチラシに高輪の物件でてましたね。裏はインペリアル広尾でした。
新聞には別件で施工ミスの物件のことが書いてありましたが。。。
駐車場所有権付きでも、すぐに売れるってことはないんですね。帰宅してみたら、ポストにも同じチラシが投函されてました。
施工ミスって竹中工務店のやつですよね?手がけてる物件が多いから発覚するのかもしれませんが、立て続けですからね。信用は落ちるでしょうね。